参勤交代あれこれ

「超高速、参勤交代」という映画が今日封切りされたらしく、宣伝の為テレビが予告編を放映していた。地方の貧乏藩が参勤交代を終えたばかりなのに再度参勤交代を命じら、対策として経費節減の工夫を重ねて参勤交代をするという物語らしい。殿様を含めた7人が、マラソンをしながらのペーソス溢れる物語を繰り広げるようだ。この予告編を見ていて映画館に行きたいと思った、と同時に先月の京都旅行を鮮明に思い出した。京都市自然100選の伏見濠川の柳並木が見たくて十石船遊覧船に乗り込んだ。乗る前に竜馬ゆかりの寺田屋や月桂冠の大蔵記念館を訪ね、歴史が傍にあることを肌で感じた。その時は何故伏見が歴史の中心点になったのかは分からなかった。船が進むにつれ、船頭の説明が進む。伏見が栄えた理由は、京都回避にあったと言う。昔の西国の大名は、江戸に参勤交代する必要があったが、京都経由を避けたのが理由だと。京都に寄れば朝廷に参詣し多額の貢物を献上しなければならなかった。歳費軽減のため西国の大名は京都御所を避け、大阪から伏見経由で山科に出るルートを選んだとのこと。納得した。昔も今も、政治よりも経済が優先し、爪に火をともす生活こそが知恵を生む源なのだと確信した次第。