医者の不養生

禁煙外来を設置している銚子市立病院が、設置基準に違反して敷地内に喫煙所を設けていたことがバレて診療報酬を国に返還するとのこと。銚子市立病院と言えば、元は銚子市立総合病院で医師不足に陥り経営が破綻して一度閉鎖された病院だ。その後再建の為スッタモンダがあり、市長のリコール騒ぎまであったことで有名だ。地方の中核病院として必要とのことで、やっと数年前に再建した矢先。まさか再建にホッとして一服していた訳ではあるまい。以前京都の鴨川縁を歩いていた時大勢の人が集まっている所に出くわした。京都府立医大の裏門の外で白衣の人達が喫煙していたのだ。テレビの「アリスの棘」に登場する岩城滉一扮する磐台教授も医者のくせに常に煙を燻らせていた。タバコは嗜好品といえども最も寿命を短くする因子の一つであることが現在では確定している。「環境リスク学:中西準子:日本評論社」によると、種類の違うリスクを損失余命という尺度で統一的に比較評価出来るようになったとのこと。そのデータを見るとタバコが断トツの1位だ。医者はタバコの害を熟知しているはずだ。まさに医者の不養生とはこういうことを言うのだろう。嘆かわしい限りだ。

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コメント: 2
  • #1

    Sho (水曜日, 11 6月 2014 11:08)

    やはりストレスが半端なく溜まるのでわかちゃいるけど止められないのかな?

  • #2

    nishinari (水曜日, 11 6月 2014 23:37)

    自分は、ストレスをも乗り越えられる医師としての自覚とプライドが必要だと思うのですが。