国産と中国産の違い

日経夕刊に「国産線香花火人気が再点灯」という記事が載っていた。夏になると孫たちと庭で花火を楽しむことが多い。ところが最近の線香花火はショボい。綺麗に花が咲かないし、火玉がすぐに落ちてしまう。それに較べ自分が子供の頃の線香花火は、シャカシャカシャカと威勢よく大きな花が咲き、その美しさに子供ながら感動したものだ。記事によると、線香花火は江戸時代から伝わる日本の技術だったが、1980年以降安価な中国品に圧され殆んど姿を消してしまったとのこと。その一時途絶えかけた国産線香花火が高級品として復活しているという内容だった。一度で良いから孫たちに感動出来る本物の線香花火を見せたいものだと思う。中国産線香花火で連想したのが、いまどきの政局だ。維新が橋下と石原の2つに分かれた。元々水と油だから別れて当然だ。そして橋下が主張の異なる結いと組もうとしている。挙げ句の果て、橋下は民主も分かれろと再編を促している。野党は政治家の椅子取りゲームと化し、肝心の国民は不在だ。主義主張の異なる者同士がくっ付いたり離れたりで、まるで中国産線香花火のように見える。パッと咲いてもすぐに火玉が落ちることは目に見えている。一度で良いから純国産の政局という花火を見たいものだと思うのだが。