微かに光るものは何

小保方論文の真贋究明が新たな段階を迎えているようだ。ハーバードのバカンティ教授は微細なガラス管を通すとSTAP細胞が生成すると発表し、香港の李教授はバカンティ教授の研究をトレースし微かに光る細胞を確認したとのこと。しかし光具合から推定するとSTAP細胞ではなく、その一部かもしれないと言っている。当の小保方リーダーは、分かり易く説明するために別の画像を使ったと言っている。ということは小保方実験でも光るには光ったが李教授と同程度だったように推定される。これらを総合して考えると「微かに光った細胞が生成出来た」ということが真実なのだろう。STAP細胞の存在を発見したというよりも、その糸口を見つけたのかもしれない。それでも研究としては大発見に違いない。しかし現実は理研が総掛りで潰しにかかっている。理研の使命、存在意義は何なのだろうかと疑いたくなる。本来研究の芽を見つけ育てる事にあるはずだ。しかし大切な研究の芽を自ら摘んでいる。本末転倒だ。理研は今1000億円の研究費が付くか付かないかの瀬戸際にあるそうだ。それが欲しいが故に小保方潰しに走っているようだ。今の理研には研究の真価を見定める管理能力がない。従って今のままのヘッドで理研を大幅に縮小するか、幹部全員を入れ替えるかが妥当だろう。ノーベル賞受賞者だからと言って優れた管理能力があるとは限らない。研究者は蛸壷の中で生きているから、寧ろ管理能力はないと見るのが常識だ。今後もしSTAP細胞の存在が証明されると、理研の研究評価能力の欠如が証明されることになる。