梅から桃に、桜は

青梅の梅林がウイルスにやられ、梅まつりの終わる今月末に全て伐採してしまうとのこと。このウイルスに罹ると斑紋が出て落果が早くなり商品価値がゼロになる。但し食べても人体には影響がないらしい。感染はアブラムシが媒介し、感染した木から広がる。治療法や予防薬はなく、感染拡大防止策しかないのが現状とのこと。根絶を目指すには徹底した封じ込めしかないようだ。このウイルスは桃にも感染するので、青梅の梅農家は山梨の桃に影響しないよう伐採を決心したとのニュースがあり、嬉しい様な悲しい様な気分になった。梅、桃と来たので桜を思い出した。今から10年近く前、ソメイヨシノの60年寿命説がマスコミを賑わした。ソメイヨシノはクローンなので寿命が同じになり一斉に枯れてしまう。同じ原木から出来た苗を戦後全国に植えたので、戦後60年後に一斉に枯れるというものだった。ところが既に70年近くになろうとしているがソメイヨシノは未だに現役だ。あれ程煽ったニュースなのに、その後をフォローしないところが、如何にもマスコミらしい。植物は元々動物よりも自己再生能力が高い。日本の食卓から梅干しが消えないことを願いたい。