自分の目と他人の目

ダイキンオーキッドレディスで今年のプロゴルフ大会が始まった。諸見里は生憎72位で最終ラウンドには進めなかったが、今年の注目選手は男子の松山と女子の諸見里だと思う。松山は今や石川遼の上を行く日の出の勢いだ。ところが問題も多い。昨年のジ・オープンではスロープレイでペナルティを取られ、今週のキャデラック選手権では、故意によるグリーン損傷に対しイアン・ポールターから「バカ」と言われた。自分に集中するのは良いが周りが見えていない。一方諸見里は、昔から才能のある選手とは言われていたが結果が伴わない。いつも何かを見詰めて集中しているように見えるが、本当はその先に何を見ていたのだろうかと思う。諸見里の見つめる先は、いつも周りの目だったように思えてならない。先日テレビで、諸見里が故郷沖縄を離れ東京暮らしをするという番組があった。彼女曰く「今までは全て周りの人が自分のレールを敷いてくれたので、それに乗っかっているだけの生活だった。これからは、自分のことは全て自分で決めるという生活に変えるため、あえて東京の一人生活を選んだ」と。この子は変わったと思う。自分が今何を為すべきかの扉の前に立つ事が出来たのだと思う。人間はこうなると強くなる。このまま行けば、少なくとも今年後半で2勝くらいは出来るかもしれない。健闘を祈りたい。一方松山には、諸見里の昔を参考にするようにと言いたいが、この声は届きそうもない。少し残念。