精度が良くなる天気予報

国産のH2Aロケットの打ち上げが成功し、成功率は96%となり商業ベースに乗るようになった。これはこれで凄いのだが、打ち上げられた衛星がそれ以上に凄い。JAXAとNASAが共同開発した全球降水観測(GPM)衛星だ。今までの気象衛星は、雲を平面状でしか捉えられなかったので、精度が劣り従って天気予報の確立も悪かった。ところが、GPM衛星は、雲を立体的な3次元で捉えることが出来、かつ雨粒の大きさまでも測定可能だという。この衛星からのデータを解析すれば、地球上の天気の移り変わりを理解出来るようになり、洪水や暴風雪などの異常気象の予測が格段に向上しそうだ。またGPM計画のサイトが垢抜けている。ミッション:雨雲を味方にせよ。地球の水が、暴れている。人類に、打つ手はあるか?とくる。そして利用分野は、水資源の管理、天気予報の精度向上、洪水の警報、異常気象の解明だといかにも高尚だ。科学技術に対する情熱と力強い科学技術の向上が感じられる。ミサイル以外に何の役に立つか分からなかったロケット技術が、人類の為に役立つ技術に生まれ変わりつつある。だが主役は衛星だ。衛星技術畏るべし。