早急に解決すべき事件

自分は読書が好きだ。だから本は大切に扱っている。勿論赤線などの書き込みなどもしたことはない。ところが本を破るというニュースがあり驚いた。しかもその本が「アンネの日記」とのことで二度驚いた。都内の図書館で「アンネの日記」や関連図書300冊以上が破壊されたとのこと。「アンネの日記」は、ユダヤ人大量虐殺であるホロコーストについて書かれた有名な書籍の1つだ。アウシュヴィッツ収容所生活を書いた「夜と霧:V.E.フランクル:みすず書房」を読んだ時も、ナチスの残忍さに身の毛がよだったことを思い出す。イスラエル大使館は、事件に対して寄せられた心配と思いやりに感銘を受け300冊の寄贈を申し出たとのこと。また第2次世界大戦中にユダヤ人を救った事で有名で今は故人の「杉原千畝」を名乗る人物から137冊の寄贈があったとのニュースもある。警察は器物損壊と建造物侵入の疑いで捜査しているようだが、世界では反ユダヤ主義ではないかと国際的な非難を集めている。この事件は、単なる器物損壊ではない。警察が犯人を取り逃がし真相を究明出来なければ、日本は世界中からナチスという黒メガネで見られることにもなりかねない。靖国問題の再燃にも繋がるかもしれない。早急な解決が望まれる。