タイムウイークを読んで

9日のこのブログ「都民不在の都知事選」で、今回の都知事選には都民としての争点がないことを指摘した。言葉足らずでどうしようかと思っていたが、今日、日本批判で有名なリベラルなニューヨークタイムズのタイムウイーク日本版が、偶々上手く纏めていたので紹介したい。一言で言うと「本来都知事選とは、政策提案と対立軸と候補者の実務能力という中身があって、それを選択するものだ。しかし、その必要条件が欠けたままで進行している」と言っている。その上今の都知事選の争点にすべきものは下記の通りとも指摘している。政策では、一極集中の問題、やがて訪れる膨大な単身高齢者を抱える「無縁都市化」の問題、インフラ更新の必要性、国際都市に脱皮するための政策。更に問題なのは課題が分散化し過ぎていて、解決すべき個別の問題に焦点を絞ると票が取れないことだと。岡目八目ではないが、全くその通りだと思う。投票する人には考えてほしい。1票を入れるために都知事選がある訳ではない。東京都をどの方向に向けて行きたいかを真剣に考えてほしい。残念ながら、自分は都民ではない。それだけに歯がゆい都知事選だ。