あすへの話題vs春秋

最近は昨日今日の出来事が何時だったのか思い出せないことが多くなってきた。おそらく多分昨日の日経夕刊だろうと思うが、コラムに料理家の三国さんが越前ガニについて書いていた。文章が上手い。カミサンがこの人上手いわねと言った。自分は少し妬みも感じて「こういうものは上手く編集する人もいるからね」と反論した。そして今日の夕刊はあの有名な阿木燿子さんだ。作詞家だけに滅多矢鱈に文章が上手い。何気ない日常を「三昧」と表現する繊細さには恐れ入った。小泉元首相ではないが、感動した。そして反省もした。日経夕刊の「あすへの話題」を執筆する人は、仕事もさることながら超達筆なのだと。それに較べやや不満が残るコラムもある。新聞社のプロが書いている朝刊の「春秋」だ。文章や構成は兎も角、内容と結論が貧弱。時代の先を見ていないしエスプリも効いていない。従って日経には「あすへの話題」と「春秋」の執筆者の交換をした方が良いと提案しようと思ってしまったのだが。