都知事選あれこれ

都知事選が民主を更に窮地に追い込むことになりそうだ。党勢退潮が甚だしく担ぐ候補が現れそうもないだけではない。都知事選が2月9日に決まったが、8、9日は福島で民主が定期大会を開く予定の日でもあった。定期大会は主要幹部は勿論のこと全国の地方議員も一堂に会する一大イベントだ。党再生に向けた議論の場と位置付けられていた。会場を福島に選んだ理由は、東日本大震災からの復興を重視する姿勢をアピールしたいがためだった。しかし今更民主が復興を重視すると言っても、福島県民は菅の不手際を思い出すだけでマイナスの効果しかないだろう。元々狙いそのものが間違っている。一方都知事選最終日の東京に幹部が誰もいなければ、増々退潮が目立ちリングの外に落ちこぼれてしまうかもしれない。民主は悩んでいるようだ。福島の定期大会を決行すれば、都民から忘れ去られた存在になってしまう。だが大会を変更すれば、復興重視というマヤカシがバレて2度と福島の地を踏めなくなるかもしれない。真面に考えれば、民主にとって党再生が最優先であろうから大会を決行すべき道しかないはずだ。都知事選最終日に都内でマイクを握る幹部は、党再生などは眼中にない人物と見るべきだろうと思う。