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31日 12月 2013
今年の10大ニュースは、というのは在り来たりなので、今年の自分の3大出来事は何かを考えてみた。第一は星新一賞への応募だ。物書きになりたくて、文章表現の練習のためこのブログを続けているが、まさか本当に真面な文学賞に投稿する自分など考えたことはなかった。この賞は理系のための文学賞とのことで、自分にはお誂え向きだ。空想を膨らませSFのショートショートを書いてみた。自分なりの評価は85点でマアマアの出来。だが入選するには95点は必要だろうから、入選には程遠いとは納得している。来年はこの文学賞に限らず色々トライしようと思う。第二は茶道だ。今年から薄茶点前を習い始め、一通り曲がりなりにも炉も風炉も出来るようにはなった。だが一番興味があるのはお茶の前にする生け花。庭に咲いている草花を摘んできて、花器に生ける。葉が枯れていたり虫が喰っていたりしているところに趣がある。生け花は美を形成するための組み合わせ応用問題だと思う。形が決まると惚れ惚れする。日本伝統のわび・さびに接したような気になってくる。お茶もお花も奥が深そうだ。第三は、旅行。今年は生涯で3本の指に入るホテルに巡り合えた。一つは那須の二期倶楽部。広い庭とゆったりした朝食で悠久の時を味わった。もう一つは赤倉観光ホテル。眼下の雲海を眺めながら入った夜明けの露天風呂。自分がこの世にいるとは思えなかった。更にもう一つはしまなみ海道旅行。瀬戸内海は穏やかで綺麗だ。自分は山派ではなく海派であることを再認識した。こういう所に住んで釣りと物書きに没頭してみたいものだと思った。今年の自分の3大出来事に共通するものは、一言で言うとトライ。新しい未知の世界に飛び込むこととも言える。67歳にはなったが、まだ好奇心は旺盛のようだ。
30日 12月 2013
朝来市の竹田城跡が、天空の城とか日本のマチュピチュとか呼ばれて人気上昇中だ。確かに雲海の上に浮かんだ城跡は幻想的で、是非行ってみたいと思っている。ところが余りの人気沸騰で観光客が鰻上りに増え、けが人が後を絶たないという。そのため朝来市は城壁の上部に安全柵を張り巡らしたのだが、折角の景観を台無しにしてしまった。更に麓から石垣が見難いというクレームに対応し、城壁下の常緑樹を伐採した。石垣は見えるようになったが、土砂が流出して石垣が崩れる恐れが出てきた。朝来市のすべき事は、安全柵の設置や伐採なのだろうか。朝来市が本来すべき事は、竹田城跡を観光資源として末永く残すことに違いない。そのためには、石垣の整備と景観の保全を最優先すべきだと思う。城跡は元々危険な場所だ。危険を危険だと知らせることと、安全を確保するための方法や心構えを徹底させることが重要だ。その上で安全は観光客にお任せするべきだと思う。もしペルーのマチュピチュに安全柵が張り巡らされていたら、世界的な観光地になっていたのかを考えれば、答えは自ずから決まっている。
29日 12月 2013
自分は将棋観戦が好きだ。今年のNHK杯は録画して全て観たほどだ。今日は将棋の日ということでNHK杯の放送はなく特別番組だった。森内名人対羽生三冠の対局は見応えがあったが、その前に行われたプロ&小学生のペア対局が面白かった。いつもNHK杯対局を観ていて感心するのは、勿論その内容にあるのだが同時にプロの駒の手捌きだ。自分が駒をいじると右を向いたり左をみたり、酷い時はマス目からはみ出してしまう。だがプロは鮮やかな手つきでマス目の中の正確な位置に駒を進める。当然プロなる所以と思っていた。ところが、プロ並みの小学生は手つきは良いが駒がマス目に収まらない。必ず左斜めを向いてマス目を飛び出してしまう。小学生は粗雑なのだろうかと思ったが、そうではない。駒が指に吸い付いてしまっているようだ。年寄りの指先は乾いてガサガサだが、小学生の指先はしっとりしていて柔軟だからなのかもしれない。そういえば最近新聞を捲るとき指を舐めないとページを括り難くなってきた。老化は指先から始まるのかもしれない。
28日 12月 2013
今年4回目の忘年会に参加した。今までの人生で自己最高記録は30回だ。その年は現役で仕事でも中心的に動いていたし、200名程度の職場集団のスポーツ文化活動のオピニオンリーダーとして頑張っていた時代だったから当然と言えば当然だったのかもしれない。リタイアしてから忘年会の数が急激に減った。今年の4回の内訳は、旧テニス同好会、大学クラス会、現平日テニス仲間、そして今日は現テニスクラブメンバー。テニス仲間に集中しているが、それぞれ顔ぶれも雰囲気も違う。若い頃の忘年会は、忘年会と名前は付いてはいるが忘年のための会ではなかったような気がする。忘年会に参加しながら、来年の抱負を語り合っていたことを思い出す。だが最近の忘年会は、文字通りに今年の出来事を中心に振り返る忘年になりつつあるようだ。考えてみれば当たり前かもしれない。15年前に入ったテニスクラブでは、年齢的に自分が若手に属していたが、今では上から数える方が早くなった。年を取るとともに忘年会の内容が変わっていくことは、年を取らないと分からないことなのかもしれない。
27日 12月 2013
子供の頃ゲームの順番はジャンケンで決めるのがルールだった。どうしても勝ちたい時は、相手の手の内を見ながらほんの少し後出しをして勝とうとする。すると負けた方は必ず後出しはズルだから遣り直しだと揉めたものだ。ところが、いい大人になっても後出しジャンケンをする人がいる。都知事選立候補者たちだ。本来政策や方針に思い入れがあれば、先を競って立候補した方が優位に立てることになる。ところが近年の都知事選は、立候補期間終了ぎりぎりに立候補した者が当選する傾向にある。なまじ先に出て叩かれるより後の方がダメージが少ないとでも思っているのだろうか。またマスコミもぎりぎりに立候補した者に脚光を当てる傾向がある。どうも都知事選に勝つコツは中身のない美辞麗句を並べることと、ボロを出さないことにあるようだ。都知事選は将来を託す人を選ぶものではなく、単なる人気投票の場に成り下がってしまっている。立候補者も投票する人も質が落ちているということだろうと思う。
26日 12月 2013
都知事選が民主を更に窮地に追い込むことになりそうだ。党勢退潮が甚だしく担ぐ候補が現れそうもないだけではない。都知事選が2月9日に決まったが、8、9日は福島で民主が定期大会を開く予定の日でもあった。定期大会は主要幹部は勿論のこと全国の地方議員も一堂に会する一大イベントだ。党再生に向けた議論の場と位置付けられていた。会場を福島に選んだ理由は、東日本大震災からの復興を重視する姿勢をアピールしたいがためだった。しかし今更民主が復興を重視すると言っても、福島県民は菅の不手際を思い出すだけでマイナスの効果しかないだろう。元々狙いそのものが間違っている。一方都知事選最終日の東京に幹部が誰もいなければ、増々退潮が目立ちリングの外に落ちこぼれてしまうかもしれない。民主は悩んでいるようだ。福島の定期大会を決行すれば、都民から忘れ去られた存在になってしまう。だが大会を変更すれば、復興重視というマヤカシがバレて2度と福島の地を踏めなくなるかもしれない。真面に考えれば、民主にとって党再生が最優先であろうから大会を決行すべき道しかないはずだ。都知事選最終日に都内でマイクを握る幹部は、党再生などは眼中にない人物と見るべきだろうと思う。
25日 12月 2013
普天間の住民がやっと人質役から解放されそうだ。仲井真知事と安倍首相が話し合い辺野古移設に合意したようだ。普天間問題といえば、米兵少女暴行事件、米軍ヘリ墜落事故がありスッタモンダの結果辺野古移設が決まったが、その後民主党鳩山の「少なくとも県外に」の一言で振出しに戻ってしまったことで有名だ。民主から自民に戻りやっと前に進むようになってきた。真の妥協点は不明で知る由もないが、外堀は確実に埋まっている。県外以外は問答無用と言っていた知事も首相との会談に満足し、自民国会議員全員も辺野古に宗旨替えし、ネックになっていたとされる辺野古埋立て環境問題もOKの見通しになり、反対を表明していた名護市長の首も挿げ替えられることになったという。まさに急転直下の変わり様だ。今までの経緯を見ると、まだこれから一波乱あっても不思議ではないが、もうそろそろ打ち止めにした方が良い。長引けば沖縄に金は入るが、普天間住民の苦しみは続く。真に沖縄県民のことを考えればここいらで手を打つべし。それが首長の識見というものだろうと思う。
24日 12月 2013
100切りを目指しているが、なかなか超えられないのがゴルフだ。今日はシングルハンデの師匠のお誘いに乗ってゴルフに行ってきた。師匠がメンバーになっているゴルフ場には3つのコースがあるが、今日は難しさで有名なコースだった。初めから100切りは無理と諦めていたが、その通りの結果に終わった。師匠は2人で申し込んだ。あとの2人は1人参加のメンバーをゴルフ場がアレンジしてくれる。ビジターの自分はメンバー3人に挟まれた格好ではあったが、楽しいゴルフだった。ゴルフ場では驚いたことが2つあった。1つは、子供がやけに多い。何故かと思ったら、石川遼杯なるものをやっていた。腕前はローシングルが多いとのことにもビックリ。もう1つは、女性が多かった。昼食の時周りを見回すと殆んどが女性だ。異様な感じがした。聞くところによると、今日は茶道関係者のコンペが入っているとのこと。最近の茶道は柄杓に拘らずクラブも握るようだ。今日のゴルフ場は、まるで子供と女性に乗っ取られてしまったようだ。ただ1つ、ホッとすることもあった。レストランには子供はいなかった。多分子供は青空の下で弁当を食べたのだろう。もし子供たちがレストランを占領していたら、きっと自分はクレームをつけに行ったに違いない。常識はギリギリの線で守られているようだ。
23日 12月 2013
資金難で途切れていた全日本大学女子駅伝が再開された。今までは筑波や埼玉で行われていたが、今回からは世界遺産になった富士山麓が舞台だ。富士宮浅間神社をスタートに富士総合競技場までの43kmで争われる。フジテレビが録画中継していた。録画といえども食い入るように見いってしまった。何故なら、そこは嘗ての故郷だからだ。家族を引き連れて13年間、そして10年後の5年間の単身赴任生活を加えると計18年をもの長い間暮らした街だ。愛着がある。見慣れた風景が映し出される。あ、あそこだ、あの道だ、沿道には顔見知りの人はいないかと、駅伝以上に気になってしょうがない。勝負は実力通りに終始1位を守り抜いた立命館が優勝した。第二の故郷でテレビ中継されるような全日本クラスの競技が開催されることに嬉しさを感じる。たとえ郷土の選手でなくても、全ての選手を応援したくなるものだ。種類を問わず質の良いスポーツを全国の各地で開催することこそ、スポーツ振興のツボであるだろうことを体感した。
22日 12月 2013
CNNに「外国から見た日本、東京訪問前に知っておくべき11のこと」という記事が載っていた。今年は海外からの来訪者が初めて1千万人を超えるとのことで興味を持って読んでみた。日本はおもてなしの文化だがチップは不要だということ。確かに海外へ行くとチップを渡すべきか、いくらにするべきか頭を悩ますことが多い。丁寧なサービスを受けてもノーチップだとは、外人から見るとユートピアにでも来たような気持ちになるのだろう。その他に、人も車も交通ルールを守るとか、歩きたばこは厳禁とか、電車とバスの利用はカード1枚でOKとか、日本人は当たり前と思っているが異様に映るのかもしれない。変わったところで、さまざまな料理にベーコンが入っている、というものがある。野菜サンドにハムが入っていたり、肉不使用のパスタにベーコンが散りばめられていたりする。日本では正真正銘のベジタリアンは殆んどいないが、海外には多い。インドでは牛を食べないしイスラムでは豚を食べないが、日本人は雑食で何でも食べる。ひるがえって自分について、他人は自分をどう見ているのだろうかと偶に考えることは、自分を良く知るための一つの方法でもありそうだ。

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