愚かな市長と賢い住民

JR高崎線の北本駅と桶川駅の間に新駅を建設することの是非を問う住民投票が行われ否決されたとのこと。総事業費は72億円で市の負担は57億円。多額の税金を使って新駅を作るべきかが争われた。北本桶川間はたったの4kmなので新駅が出来たからといって大して利便性が良くなる訳ではない。賛成派は「新駅がないと若い世代がいなくなる」「通勤に利用したい」と言い、反対派は「福祉などにお金を回すべきだ」「人口減少の時代に税金の無駄遣いだ」と主張したようだ。投票率は62%で、投票者の4人に3人が反対票を投じたとのこと。これほど高い投票率で、かつ圧倒的に反対票が上回ったのは珍しい。愚かな市長がいても、賢い住民がいれば市政も真面に動くという好例だろう。今朝の日経には、平成の大合併をした地方自治体の多くが財政破綻の恐れがあり、合併しなかった自治体は健全なところが多いという記事が載っていた。これも同根だ。お上任せでは物事は良くならない。賢い住民が動けば市政は良くなる時代に入ったようだ。