そのまんま東へ西へ

機を見るに敏とは、好機を見極めるのが素早いという意味だが、これは敏だろうか。そのまんま東が維新を離脱した。日本維新の理念や方向性が変質し、自分の考え方と大きく離れたと言い訳しているが、本当だろうか。旧太陽系の合流から随分経った今に何故と思う。しかも維新の橋下市長は、東の離脱を歓迎しているという。理屈がかみ合わない。一方東京では猪瀬が、将棋で言えば詰んだ状況だ。頭を下げるのは時間の問題だろう。東は都知事選など考えていないと言う。ここには二つのウソがあると思う。維新が太陽と組んでから立候補したのだから、東は太陽と合わないという訳ではない。一緒になってから旧太陽の底力に対し何も出来ない自分に嫌気がさしたのだろう。また都知事選など考えていないとは言ってはいるが、橋下が東の離脱を歓迎した。ということは、維新が東京も手中に出来ると夢を見たからだろう。それにしても東国原という人間は、身が軽すぎる。機を見るに敏というよりは、隙を見たら戴きというイタチのような性分に見える。また東京都民の見識が試されそうとしているようだ。