国会の空騒ぎとアウトプット

秘密保護法が成立してしまった。本質的な議論をすっぽかし、終始審議時間の短さだけを問題にした野党には呆れてしまった。挙げ句の果ては、例によって打ち上げのお祭り騒ぎだ。委員会では議長に詰め寄り自らの無能さをさらけ出した。参院本会議場では、恒例通りに、否決前提の内閣不信任決議案と参院国家安全保障特別委員長問責決議案と本法案担当相問責決議案が提出されて否決され、その後は何事もなかったかのように粛々と採決が行われシャンシャンとなった。大切なのは国会を1分1秒でも長く開かせておくことではなく、議論の掘り下げだというのに。この騒ぎで分かったことが二つある。一つは、国会議員の中で秘密保護法のあるべき姿を真剣に考えている者など一人もいないということ。もう一つは、この騒ぎが200兆円を使う国土強靭化計画法案成立のための隠れ蓑だったかもしれないこと。今頃二階がドヤ顔をしているのが眼に浮かぶ。