化学兵器の廃棄場所

シリア化学兵器の廃棄場所選定が難航している。シリア国内では機材や人材が不十分だという理由で、シリアが化学兵器禁止機関に国外で処理することを提案し承認された。いま化学兵器禁止機関は国外で処理する計画を策定中とのこと。しかしノルエーにもアルバニアにも断られた。たとえシリアが内戦状態にあるとはいっても、わざわざ他国の毒ガスを自国内に引き取って処理してあげるお人好しな国はないと思うのが常識だ。シリアの化学兵器はシリアで製造されたものではなく輸入品と言われている。ロシアであることは間違いないだろう。ロシアには機材も人材も十分に揃っているはず。化学兵器禁止機関は真っ先にロシアに頼むべきなのに、何故そうしないのかが不思議だ。化学兵器禁止機関は先月ノーベル平和賞を貰ったばかりだ。ロシアを説得し早急に廃棄処理を完了させることが出来れば、受賞の価値はあったのかもしれない。出来なければ返納か。