眼下に見える夜明けの雲海

相当昔の学生時代に赤倉温泉スキー場へ行ったことを思い出した。勿論スキーを始めたばかりの初心者である自分が、中上級者用のチャンピオンコースの頂上から直滑降とボーゲンで滑り降りた経験をだ。今日は約50年ぶりに赤倉温泉スキー場の妙高高原スカイケーブルの山頂駅付近から雪のないチャンピオンコースを見上げ、当時の若気の無謀さを思い出した。その当時赤倉観光ホテルがあったのかは覚えていない。ホテルの説明資料では、その頃火事で焼失し建て直していたようだ。さて過去の思い出は兎も角、今日の赤倉観光ホテルは素晴らしかった。夜明けの雲海だ。露天風呂に入りながら眼下に見える雲海は言うことなし。生まれて初めてこれほど美しく心が清められるものはないと感じた。新館の水盤がきいた景色も抜群でそれだけでも今日ここに来て良かったと思った。このホテルは今までに訪れた宿の中で3本の指に入ることは間違いない。後で知ったが、創業は昭和12年。当時の大倉財閥が上高地帝国ホテル、川奈ホテルに続けて建てた日本の高原リゾートの草分けとか。何かあるなとは思っていたが、何かはあるものだ。このところ暖かい日が続き紅葉は今一ではあったが、帰りのアップルロードで美味しいリンゴをゲットした。