カテゴリ:201310



31日 10月 2013
最近のオバマ大統領は、元気がないと言うかカリスマ性が消えかけているように見える。議会をコントロール出来ずに政府機関閉鎖に追い込まれたり、東アジア首脳会議を欠席して中国の南シナ海問題に釘を刺すことも出来なかった。核兵器削減の決意表明をしておきながら片や自国ではプルトニウムを使った核性能実験をしたり、ブッシュが始めたとはいえ全世界から個人情報を盗聴していたことがバレて、自分は知らぬと頬っ被り状態。大統領になった当時の有能な側近の殆んどがオバマの元を去ってしまっているようだ。誰が見てもレームダックの典型だ。フォーブスの「世界で最も影響力のある人物」では滔々1位の座をプーチン大統領に明け渡してしまった。人間誰しも受け身になるとイジメにあうことになる。だがオバマも人の子だったでは済まされない。たとえ自分にとっては不利な状況でも自説を発信する努力が必要だ。黙っていては、いないよりも悪い。キレのある演説の復活を期待しているのだが。
30日 10月 2013
相当昔の学生時代に赤倉温泉スキー場へ行ったことを思い出した。勿論スキーを始めたばかりの初心者である自分が、中上級者用のチャンピオンコースの頂上から直滑降とボーゲンで滑り降りた経験をだ。今日は約50年ぶりに赤倉温泉スキー場の妙高高原スカイケーブルの山頂駅付近から雪のないチャンピオンコースを見上げ、当時の若気の無謀さを思い出した。その当時赤倉観光ホテルがあったのかは覚えていない。ホテルの説明資料では、その頃火事で焼失し建て直していたようだ。さて過去の思い出は兎も角、今日の赤倉観光ホテルは素晴らしかった。夜明けの雲海だ。露天風呂に入りながら眼下に見える雲海は言うことなし。生まれて初めてこれほど美しく心が清められるものはないと感じた。新館の水盤がきいた景色も抜群でそれだけでも今日ここに来て良かったと思った。このホテルは今までに訪れた宿の中で3本の指に入ることは間違いない。後で知ったが、創業は昭和12年。当時の大倉財閥が上高地帝国ホテル、川奈ホテルに続けて建てた日本の高原リゾートの草分けとか。何かあるなとは思っていたが、何かはあるものだ。このところ暖かい日が続き紅葉は今一ではあったが、帰りのアップルロードで美味しいリンゴをゲットした。
29日 10月 2013
今年の2月頃、テレビの旅番組を見ていて行ってみたいと思った所があった。露天風呂から眼下に雲海が見える宿だ。昼間の雪景色も綺麗だった。カミサンに是非行こうと誘ったが、雪のある高い山は危ないということで延び延びになっていた。今度はカミサンから紅葉が綺麗そうだと誘われた。早速行くことにした。妙高高原だ。既に帰りはリンゴを買うことに決めた。いざ出発。
28日 10月 2013
星新一賞という理系文学賞が創設された。理系的な発想で文学としての価値のみならず、現実の科学も刺激して更なる発想を引き出し人の心を刺激しようというのが狙いらしい。元々星新一の作品は好きだし、ショートショートという肩の凝らないスタイルが良い。応募要領は、プロでもアマでも良いし人間でなくても良いことになっている。文量は1万字以内、応募の締め切りは10月31日24時。この賞のことを知ったのは先月末。応募は兎も角書いてみようと思ったのが2週間前。書き始めたのが1週間前だがすぐに筆は止まってしまった。絶対応募するぞと決心したのが3日前で、一気に書き上げたのが2日前。今日最終チェックをしてインターネットで応募した。題は「サッカーボールのような星」にした。結果発表は3月上旬とのこと。結果はどうあれ、書き上げた後の爽快感は格別だった。
27日 10月 2013
動物心理学の大学教授が「犬と飼い主は目の周辺が似ている」という研究結果を発表した。数年前に「犬の顔は飼い主に似ている」と発表した研究の続きで、顔のどの部分が似ているのかを調べたとのこと。最近犬の散歩をしている人を良く見かける。いつも興味本位で犬を見た後に、そっと何気なく飼い主の顔を見ることが多い。確かに犬と飼い主は似ていると思うことが良くある。だが「目の周辺が似ている」と言われても、犬のような鼻の人はいないし、犬のような口や耳の人も滅多にいない。目であるのは当然だと思う。自分が所属しているテニスクラブに、クラブへ犬を連れてくるメンバーが2人いる。共にチワワを飼っているが、顔ばかりではなく性格もそっくりだ。片方はお淑やかで、もう片方はエネルギッシュでアグレッシブ。犬を見れば飼い主が分かる。この教授は「飼っているうちに似てくるのではなく、飼い主が自分と似ている犬を選んでいるのではないか」とも言っている。何故飼い主は自分と似ている犬を選ぶのかとか、何故犬は飼い主の性格と似るのか、ということを研究対象にした方が動物心理学に適しているように思えるのだが。
26日 10月 2013
地方に行くと大なり小なり城が復元されていて、その地のシンボルになっている。三大名城といえば、藤堂高虎・加藤清正によって普請された名古屋城・大阪城・熊本城の三城をいうらしい。だが国宝になっている城の三大城は姫路城、彦根城、松本城だと思う。この3つの城には行ったことがあるが、正に昔ながらの面影を残した立派な城だった。以前から何故江戸城は復元されないのだろうかと不思議に思っていた。ニュースによると、東京のNPOが江戸城天守閣を木造で再現することを計画しているとのこと。江戸城天守閣は1657年の明暦の大火で焼失して以来再建されていない。再建されなかった理由は、当時の江戸城天守閣は本来の戦術的な機能が不要な時代になっており、かつ町の復興を優先したためと言われている。それはそれで正しい判断だったと思う。しかし現代の城はシンボルだ、その街の広告塔だ。皇居の東御苑には立派な御影石の天守台が残っている。特別史跡だからダメというヤボな話は止めにして日本最大級の天守閣を再建してほしいものだ。
25日 10月 2013
日経夕刊に「男女平等指数」で、日本が105位に低下したとの記事が載っていた。調査結果を発表した世界経済フォーラムは、女性の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で毎年分析している。調査対象国は136ヶ国で、OECD加盟国で日本より順位が低いのは韓国だけだったとのこと。だが如何にも日本女性の地位が低いかを強調し過ぎているように思えてならない。この調査の視点は、数千年も続いた男社会に女性がどの程度進出しつつあるのかにあるようだ。ところが「3つの原理:ローレンス・トーブ:ダイヤモンド社」を読むと、その視点が正しいのだろうかと疑わしく思えてくる。この本では、3つの原理のうち1つは男女の権力の変遷だと言っている。人類が誕生した約300万年前から紀元前4000年までの社会は母系家族で成り立っていた。即ち女性の時代だった。紀元前4000年から西暦2000年頃までは戦いを中心とした男性社会になった。ところが2000年頃のフェミニスト革命を境に男性社会は終焉を迎え、現在は両性の時代に移っているという。確かに周りを見ても男らしい男もいないし、女らしい女もいない。ホモセクシャル化しているのは間違いなさそうだ。世界経済フォーラムの視点はこのように若干ずれているようだ。更に言うと大切な分野が抜けている。家庭という分野だ。この分野を加えれば日本はトップ3にランクインするに違いない。少なくとも我が家では実証されている。
24日 10月 2013
阪急阪神ホテルズがメニューを偽って提供していた問題が発覚して釈明会見が開かれた。「九条ネギという名の青ネギと白ネギ」「芝エビという名のバナメイエビ」「鮮魚という名の冷凍魚」「霧島ポークという名の一般ポーク」等々47種類もあり中には7年間も偽っていたものがあったとのこと。問題が発覚したので役員は社内処分を受けたらしいが、調理担当者や表示を担当する配膳担当者も虚偽表示を認識しながら放置し、挙句の果て営業企画部長は「筆が滑ったのでは」ととぼけた釈明をしたという。会見では「誤表示」と説明したが、会社ぐるみの犯罪であることは疑う余地もない。関西では数年前から外資系ホテルが相次いで進出し、客の奪い合いが激化しているのでコストカットが強く求められ、更に食材の安定供給も困難な状況になっている。一方希少な食材や鮮度による料理の高級感が求められている。禁断の木の実に手を付けてしまったのだろう。このホテルは、目先の利益に目が眩み、高級感も上客も勿論信用も失うことになる。他の有名ホテルでは、これを他山の石として「鮮魚」や「地元野菜」の表示をやめる方向にあるらしい。この業界でも「皆で渡れば怖くない」が証明されたも同然のようだ。
23日 10月 2013
自民で原発の扱いをどうするか俄かに騒がしくなってきた。小泉元首相が脱原発を唱えれば、一方で細田会長が率いる「電力安定供給推進議員連盟」は何と原発の新設をも言い出した。汚染水のコントロールも出来ず、メルトダウンした炉の廃炉計画の目処もないまま原発新設を言い出す神経には開いた口が塞がらない。しかも原発はもっと大きな問題を抱えている。使用済み核燃料の最終処分をどうするのか、技術見通しが全くない核リサイクルをどうするのか、持ち過ぎたプルトニュウムをどう扱うのか。一言でいえば日本の原発計画は破綻している。原発は暫時縮小すべきで推進などあり得ない。真面に物事を考えられる人間ならば、まずは原発の全体像を明確にして議論の俎上に上げるべきだ。有耶無耶にして原発新設を推進する行為はまさに利権に群がる蟻にしか見えない。蟻には、甘利、細田、安倍、麻生等々のニックネームが付いているようだ。蟻に未来の原発計画を任せる訳にはいかない。
22日 10月 2013
長野県の教育委員会が中学生の朝練は原則やめる方針を決めたとのニュースがあり、まず奇異に感じた。何故だろうと思い続きを聴いていると、理由は食事と睡眠の生活リズムが狂い授業に悪影響を与えるからだという。更に方針案には、完全休養日を週2日以上取り勝利至上主義に偏らず生徒のニーズを生かす、という文言を盛り込んだとのこと。本来中学生が朝練をやることは良い事だと思う。早寝早起きの習慣が身に付き、鍛えるべき時期に身体を鍛える事が出来、丈夫な身体がその後の勉学にも仕事にもプラスに働くからだ。長野の教育委員会は一体何を考えているのだろうかと思う。もし今の朝練内容自体がヒートアップし過ぎているのであれば、調整すれば済む事だ。食事を摂らない子供がいれば必ず朝食を摂るよう指導すればよい。授業中に寝る子供がいれば早寝するよう先生が一言注意すれば足りる。朝練があろうがなかろうが授業中に寝る子は寝てしまうものだ。中学生の教育は、甘やかして育てることではなく、身体を鍛え規律を身に付けさせることが大切だ。委員会は原点に戻って再考すべきだと思う。

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