シロとチビ

我が家に遊びに来るシロも大人になったと思う。去年は子供のようであったシロが子供を産んだ。そして数か月前には子供を引き連れ、舐めながらあやしていた姿はまさしく母親だった。だが最近は子供を近づけない。傍に寄ると子供に猫パンチを喰らわすのだ。でも母猫が仔猫を嫌っている訳ではないことは、人間の自分にも良く分かる。獅子は我が子を千尋の谷に突き落とすというが、まさにシロも獅子ではないが同じネコ目だ。パンチを喰らわし子供の自立を促しているのは間違いないと思う。シロは母親としての責務を全うしているに違いない。だが最近シロが我が家に訪れることは少なくなった。代わりにシロの子供が我が家に入り浸りの状況になってきた。子供だけに人懐っこい。可愛くなってチビと名付けることにした。但しカミサンも義母にも自分が命名したことは話はしていないが。チビとの生活はこれからも続くのだろう。しかしあのシロはこれからどういう生活を送るのだろうかと、とても気にかかる毎日だ。