視聴率と宣伝効果との関係

テレビドラマ半沢直樹の最終回は42%の視聴率を記録し、何と関西では瞬間風速50%を超えたとのこと。ゴールデンタイムで15%を超えるとヒット作といわれるそうだから、間違いなく超ヒットなのだろう。確かに観ていて面白いドラマだった。テレビ局にとっては視聴率そのものが仕事の成績となっている。だから各局は必死だ。しかし視聴率とは本当に実態を表しているのだろうかと疑問に思うこともある。現在の視聴率はビデオリサーチ社が1社で行っている。ビデオリサーチ社が契約した特定の世帯に機械を置き、そのデータをモニターして集計する方式を採っている。だが詳細は公表されていないので公平性は分からない。更に最近では我が家のように録画したものを観るスタイルの世帯も増えている。パソコンやスマホで観る人もいる。従って、契約した特定の世帯の数値が実態とは乖離しつつあることは間違いない。テレビ局が視聴率を重要視するのは番組スポンサーのプレッシャーによるためだ。だが観ている側から言わせてもらうと、面白い番組ほどCMを鬱陶しく感じるものだ。視聴率とスポンサーの宣伝効果は決して比例はしていないのだ。もうそろそろテレビ局もスポンサーも視聴率などを追わずに高品質の番組作りに目覚められないものかと思う。品が良く質が高い番組はスポンサーのイメージを良くするように思えるのだが。