祝ボイジャー1号太陽圏脱出

ボイジャー1号が人類史上初めて太陽系の端を越え星間空間に旅立ったと、NASAが発表した。1977年に打ち上げられたボイジャーは木星や天王星に環があることを明らかにしたり、トリトンに大気があることを発見した。現在は太陽から約190億km離れた所を時速約6万kmで飛行中で、地球に信号が届くには17時間もかかるらしい。ボイジャーは宇宙観測がメインだが、ユニークなお土産も搭載している。「地球の音」というレコードだ。それには55種類の言語による挨拶や自然音、効果音、画像が収録されているとのこと。日本の尺八演奏や「こんにちは、お元気ですか」という日本語も含まれているらしい。地球外の知的生命体に遭遇出来るのかもしれないという夢を乗せているのだ。打ち上げた年が1997年ということには理由があるようだ。木星、土星、天王星、海王星が同じ方向に並ぶのでスイングバイ航法を利用してより遠くに飛ばすための最適な年だったとのこと。もしその機会を逃すと175年後まで待たねばならず、もしスイングバイ航法を利用できなければ木星までしか到達出来ないらしい。何ともスケールの大きい夢のある計画を思いつき、かつ実行したものだとNASAに感心すること頻り。