赤信号皆で渡る通信、自動車業界

最近メールがとんでもなく遅く着信することがある。どうやらLTE障害のようだ。携帯の通信各社が顧客争奪に鎬を削っている。高速通信サービスのインフラを整える前に、身の丈以上の多量の顧客を獲得したので通信網がパンクした。競争することは良い事だが、顧客の迷惑をも顧みず、背伸びをした誇大広告はいただけない。顧客獲得のために高速通信エリアを偽り消費者庁に怒られたKDDI。通信速度は各社同レベルなのに、わが社が1番だと宣伝して不興をかったSB。通信障害は確信犯的行為の結果だ。通信業界全体の信用が低下している。だがこの現象は通信業界だけではない。自動車業界も同様だ。低燃費が売り物のハイブリッド車や軽自動車のカタログ燃費と実燃費との乖離が大きく、新車を購入したユーザーの不満が多い。日本自動車工業会が調査した結果、カタログ値に較べ平均で約3割低かったとのこと。自動車の燃費は、加減速や温度や道路状況にも影響を受けるが、カタログ値と大きく乖離している理由は、エアコンやランプやワイパー等の電装品の有無にあるとのこと。電装品が装備されていない自動車など誰も買わない。買わない自動車の性能を売り物にするのは詐欺行為だ。通信業界も自動車業界も「赤信号皆で渡れば怖くない」病に罹っている。情けないことだ。