京都の景観条例

殆んどの都道府県が景観条例を制定しているが、京都の景観政策はユニークだ。以前は景観条例そのものに強制力はなかったが、2005年景観法が施行され景観条例が強制力を持つようになった。京都は歴史的な風情がある美しい古都の景色を守るため2007年に規制を強化し、屋上広告物や看板、デザインや大きさや色、高さまでも規制した。経過期間は来年の8月までで、それ以降は強制撤去が出来るようになるとのこと。だが違反対象物が未だに約7割も残っているのが現状だ。京都は最後の追い込みのため、撤去や更新を促す低利融資制度の創設や指導職員の増員をしたり、京都景観賞という表彰制度も創設して機運を高めているらしい。是非とも景観条例を実行し落ち着きのある京都へとリニューアルしてもらいたいものだ。だが目障りな京都タワーは条例の対象には入っていない。個人的には京都タワーが京都に一番そぐわない構築物だと思う。京都タワーが撤去された時が京都景観リニューアルの完成と思うのだが。