新規性vs実用性

インテルの科学コンテストで、携帯のバッテリーをたったの30秒で充電出来る装置を開発した高校生が入賞したとのこと。このスーパーコンデンサーは僅か2.5cmの大きさで自動車の高速充電にも利用出来るらしい。どのようなものを開発したのか今のところ詳細は分からない。以前このブログで2011年6月15日に書いた電気自動車の高速充電を思い出す。多数のコンデンサーを同時に用いれば数分で充電出来るというものだった。その後実用化されたのだろうか、気になるところだ。インテルのコンテスト入賞作の詳細は分からないが、推測するに電気二重層コンデンサーを直列か並列にして用いたものではないかと思う。この種の発明は、新規性には乏しいが実用性は高い。だがこの発明は最優秀賞は得られなかった。一般的に科学者や一流企業は、新規性に拘り過ぎているように見える。しかし新規性だけが重要な訳ではない。実生活で便利なものは実用性だ。実用性のステイタスをもっと上げるべきだと思う。コロンブスの卵をもっともっと尊重するようになれば世の中はもっと快適になるはずだ。