ダイエット飲料は食欲増進剤

ダイエット飲料を飲むと糖尿病のリスクが1.7倍になるという摩訶不思議なニュースがあった。金沢医大が10年間調査した結果、ダイエット飲料を週1本以上飲む中年男性は、飲まない人に較べ発症率が上がるという。理由は明確ではないが、ダイエット飲料に含まれる人工甘味料が甘いものへの食欲を増進させているかもしれないとのこと。太っている人はもうこれ以上太りたくはないと思っている。太るのはカロリーオーバーだから摂るカロリーは減らしたい。だからダイエット飲料を飲んで今以上にはカロリーを摂取しないように努力する。とても論理的な思考に思えるが基本的な誤りがある。そもそも問題はダイエット飲料にあるのではない。肥満は摂取量が消費量を上回るから生じるのが原理。問題はダイエット飲料を飲む前のカロリー過剰摂取にあるのは明白だ。どうもダイエット飲料には功罪がありそうだ。功は低カロリーなこと。罪は、飲むことによって甘いものへの食欲を増進させることと、ダイエット飲料を飲んだという安心感で更に食欲を増進させてしまうこと。肥満の人にとっては、ダイエット飲料とは食欲増進剤であると心得るべきものなのだろう。