やらせ受験ってなに

「やらせ受験」なるものがあるらしい。入学者数をリミット以上に増やさないために、合格しても入学しない優秀な生徒に金を払って受験させ、入学者数を減らすよう調整していたという事件だ。内部告発で発覚したとのこと。調整した理由は国の私立大学等経常費補助金欲しさ。その補助金には、入学者数が定員の1.37倍以上になった学部には支給しないとの規定があった。大阪産業大学経営学部の定員は465人で、推薦入試で600人の入学が決定済みで、一般入試で78人を募集した。このままいくと678人が入学することになる。規定のリミットは、465人×1.37=637人。678-637=41人オーバーしてしまう。この41人を「やらせ受験」で減らそうという魂胆だったらしい。補助金が欲しければ、一般入試で37人を募集すれば良かっただけの話なのに、何故やらせ受験などというややこしいことをしたのか理解不能。また優秀な生徒は入学しないと確信する大学関係者の頭の構造も理解不能。そして文科省が1.37倍もの水増し入学を奨励していることも理解不能。狐につままれたような訳の解らない特異な事件だ。大学の行く末が心配になる。