進まない復興、働かない政治家

午後2時46分に黙とうをした。大震災から2年も経ったのに復興が遅々として進まない。未だに30万人もの人が仮設住宅で暮らしている。災害時は避難場所となる体育館を建て直すには復興予算は使えない。高台移転のために山を削るには手続きが煩雑で時間がかかる。復興予算は19兆円から25兆円に増額されたが、法律の縛りが多く有効かつ迅速に復興予算を使えない。お金はあるのにルールに縛られているからだ。遅きに失したが今こそ政治家の出番だ。平時のルールでは復興は進まない。現地事情に併せた特別ルールの法改正が必要だ。殆んど役に立たない政治家でも一生に一度くらいは、選挙票とは直接結びつかない仕事をしてみてはどうだろうか。復興加速の一助になれば、引退後も胸を張って「日本のために働いた」と言えると思うのだが。