JR東日本の正気度

秋田新幹線が開業以来初めて脱線事故を起こしたというニュースが流れたのが5日前だった。今日は東北新幹線の新型はやぶさが最高時速を20キロ上げ国内最速の320キロで運転することになるというニュース。JR東日本は正気の沙汰なのだろうかと疑ってしまう。幸いにも秋田の脱線事故での負傷者はいなかった。悪天候でダイヤが乱れ時速20キロで運転していたことが幸いしたようだ。当時吹雪だったが運行出来ないような積雪もなく、強風もなかったとのこと。通常の速度で走っていたら大惨事は免れなかっただろう。考えただけでも背筋がぞっとする。脱線の原因は特定されず、運輸安全委は1年後をめどに事故報告書をまとめるという悠長さだ。しかも事故2日後には運転を再開した。脱線事故はあったが、なかったものと見做す、と国もJR東日本も言っているように見える。これだけでも問題なのに、同じ雪国を走る東北新幹線を国内最速にするという。国内最速技術は派手で売り物になるが、安全確保技術は地味で在って当たり前のもの。当たり前のものがないのに、派手を売るJR東日本の体質は異常としか言いようがない。怪我人が出る前に早急な体質改善が必要だ。