東京でオリンピックを開催する意義

今日からオリンピック評価委員会による現地視察が始まった。安倍総理や猪瀬知事も出席してのプレゼンテーション。競技会場を半径8キロ圏内に配置しコンパクトな大会運営が出来ること。4千億円の基金を積み立ててあり財政基盤が盤石であること。公共交通機関やホテル等のインフラが充実していること。会場も財政もインフラも問題はなさそうだ。ところが最も肝心な「東京でオリンピックを開催する意義」は説明出来ていない。もしオフレコで猪瀬に「何故東京なのか」と尋ねたら果たして何と答えるのだろう。猪瀬が正直者であれば「石原前知事が突然言い出したんです。当時は東北の被災者を元気付けるとも言っていたような気がする。何で東京なのか自分は分かりません」とでも答えるかもしれない。大震災以降外国人の来日人数は減っている。地震や放射能汚染が怖いからだ。この意義と放射能を明確にプレゼンし納得させなければ、会場も財政も絵に描いた餅になる。この4日間が勝負だ。果たして力量は如何に。