マイナンバー法案の見直しを

国民全員に個人番号を付けるマイナンバー法案が閣議決定された。当初の利用範囲は社会保障と税、災害対策に限定するという。住民基本台帳ネットワークを活用するらしいが、システム構築に数千億円、運用に毎年百億円もかかるという。目的は行政事務の効率化だというが効果が出るとはとても思えない。元々の発想が税と年金だけなので、出来上がっても精々確定申告が簡単になり年金資格者のモレがなくなる程度の効果しかないだろう。この程度のマイナンバーならば税金の無駄遣いになるので止めた方がいい。もし進めるのであれば発想を180度変えるべきだと思う。国民一人ひとりが1枚のマイナンバーカードを持てば、公共機関の手続きが全て可能になるとか、病院に行った時に既往症や投薬履歴やアレルギーなどの医療情報がすぐ分かるとか、国民が使って便利なものにするべきだと思う。またマイナンバーというと必ずセキュリティが問題視されるが、セキュリティは所詮不正アクセスとのいたちごっこの繰り返しだ。万一情報が盗まれたらと心配ばかりしていたら物事は前に進まない。万全なセキュリティにする努力しか方法はない。