緊縮財政の行きつく先

米国では政治決着せず3月1日から歳出の強制削減が発動される気配だ。イタリアでは総選挙で反緊縮財政派が半数を獲得しEU経済不安が再発し、英国では国債の格付けが引き下げられキャメロン首相が窮地に追い込まれそうだ。これから世界的に経済的な混乱が起きるのは必至の状況にある。これらの混乱の原因は、放漫財政のツケである緊縮財政化であることは間違いない。常識的に考えれば健全な財政に戻すことは正しい。しかし物事は行き過ぎると、元に戻すことが難しくなる。そして新たな発想で新展開を求めるものだ。そういう時期が近づいてきたような気がする。世界の潮目が変わるかもしれない。世界の主要国の全てが緊縮財政化を強いられていることに、何故全ての国が苦しまなければならないのかと気付く時が来る。財政健全化は辛く暗いが、楽しく明るいものにする工夫を考える。今の世の中は財政至上主義に支配され苦しんでいるが、○○至上主義に替わって行くのかもしれない。人間は価値観の変換により、より良い幸福を求めることになるのだろうという気がする。