坊主の財テク失敗

空海が開いた高野山真言宗の実務方トップの総長が、財テクに失敗して7億円近くの損失を出し不信任を突き付けられたとのこと。坊主が税金も払わず、さい銭やお布施を金融商品で運用するのは如何なものかと思う。世の中変わったものだ。空海とはあの有名な弘法大師だ。弘法大師は万能のスーパーマン。真言宗の開祖であるし、橘逸勢、嵯峨天皇と並んで書道の三筆と言われている。またダウジングも得意で全国津々浦々で多くの温泉や湧き水を掘り当てたとされている。弘法大師の教えを引き継いでいるはずの総長が財テクに失敗したということは、余程出来が悪かったか、勉強嫌いだったのだろう。「弘法も筆の誤り」では済まされない。「南無大師遍照金剛」を覚えられずに「生麦大豆二升五合」と俗っぽく呪文を唱えても坊主にはご利益は及ばない。ひょっとすると総長は弘法大師が焚いたと偽った「護摩の灰」に騙されたのかもしれない。弘法大師の逸話はどこまでも続く。