双葉町のバトル:町長vs町議会

原発事故で大被害を被った福島県双葉町が大変なことになっている。放射能汚染が酷く役場を臨時に埼玉県へ移したが町長と町議会が揉めている。町長はジュネーブまで行って世界に向けて原発事故は収束していないことを訴えたり、中間貯蔵施設の受け入れに猛反対をしていて、国との対決にはアグレッシブだ。しかし町議会は、町長が仮設住宅にも訪れず町民の意見を国に届けてくれない、と町長に批判的。昨年12月に町議員が全会一致で町長不信任案を可決したが、町長は辞職せずに議会を解散した。もうすぐ町議員選挙になるが、立候補したのは解散時の議員8名だけで無投票当選になる見通しとのこと。そして昨日町長が突然辞意を表明した。辞職の理由は明かさないが、再度不信任案が可決されるのが見え見えだからだろう。町長や町議員が居ようが居まいが双葉町には、福島県内への役場再移転、中間貯蔵施設、区域再編、町民の帰郷や健康問題等々すぐにやるべき課題が山積している。この町長は物事の順番を間違えていると思う。町長がまずやるべき事は、町や町民の現状把握に基づく救済対策だ。それをやらずして町長の責務は果たせない。地に足がついていない只の頑固親爺では町民が不幸になるだけだ。