埼玉の早期退職先生方に告ぐ

この4月に定年を迎えるはずだった埼玉県の100人以上の教員たちが、こぞって1月末に辞めることになったらしい。理由は駆け込み退職。問題の発端は昨年11月に成立した改正公務員退職手当法による減給。ケーススタディによると月給40万円の先生にとっては生涯給与が約70万円減ってしまうという話だ。本来教員は何時辞めるのも自由だ。しかし、卒業間近な3年生を送り出すべき教員が70万円のために、残り僅かな日数しかない3年生を見送らずに辞めてしまって良いのだろうか。埼玉県知事は、教員の無責任さに不快感を露わにするものの反面では、損はするが辞めるはずがないと元々高を括っていた様子がありありだ。定年間近の教員たちは、教育そのものに生きがいを感じることなく、単に労働の対価として給与を貰う日々でもあったのだろう。そして超高給取りのテレビのキャスターたちは、高が70万円でと、教員たちを当たり障りなく確実に蔑む。只弱い者が叩かれるというどうしようもない世界だと思う。自分の家は中学生3年の冬休みに世田谷から津田沼に転居した。あと2か月足らずで卒業という状況なので転校せずに、片道2時間近くをかけてとても大変だったが世田谷の中学校に通った。今から考えると長距離通学の苦労を苦労と感じなかったのは、中学校3年生の先生と仲間とは離れなくなかったからだと思う。少なくとも今の中学3年生も、こう思っているはずに違いない。ダサイタマの先生方よ、生徒の心情を察し一考あれと思う。もし君が先生ならば。