初めての薄茶点前

大胆にも初釜の日に3人の先生を前にして薄茶点前を行った。細かい扱い方などに多くの指導を戴いたが、一通りの手順は覚えた通り熟すことが出来た。初めての経験としては、自分自身も納得し先生方からもお褒めの言葉を戴いた。まさにテレビ番組に出てくる幼児の「初めてのおつかい」のようだった。薄茶点前の動作を箇条書きにすると約50ある。ただ単に先生の動作を見ていても簡単には覚えられない。言われたようにしても次の日には忘れてしまう。本を読んでも直ぐには身に付かない。そこで昔身に付けた勉強法を思い出し実践してみた。まず教えてもらったことと本の内容を、箇条書きにしてノートに書きだす。声に出して読んでみる。箇条書きの一つひとつの動作を目をつぶって頭の中に描く。箇条書きの順番を覚える。そして何回も読んでは目に焼き付け、目を閉じてイメージトレーニング。今日の朝になって何とか全部を頭の中で描く事が出来た。帛紗捌きは回数をこなした。そして自分を信じ初めての点前に臨んだ。最後に「1年間続ければ立派に身に付くでしょう」と先生のお褒めの言葉。付け焼刃ではあるが、いいスタートが切れた。始め良ければ全て良し、を願いたい。