名指導者になれない名選手

マラソンで名を馳せた瀬古が所属するSB食品が廃部になり、瀬古一派は新設のDeNAに移籍する。SBは全日本実業団対抗駅伝競走大会で4連覇を達成した輝かしい戦績はあるものの、最近では1999年の2位入賞を最後に低迷を続けている。廃部もむべなるかなと思う。瀬古は箱根駅伝や実業団駅伝の解説をしている。毎年思うことだが、瀬古は解説が下手だ。自分の所属するチームと早稲田のことしか把握していない。アナウンサーの説明に肯くだけで、酷い時は「そーですかー」と答える始末。専門家としての技術的な解説もない。素人でも言える「ここが頑張りどころですね」程度だ。要は解説者として全く勉強していないのだ。監督としても解説者としても失格であることは間違いない。しかしテレビ局は瀬古を使い続けている。「昔の名前」を頼りにもたれ合いの構図が見える。瀬古がDeNA補強のため各有力選手に声を掛けているらしい。公務員ランナーの川内は誘いを断った。賢い選択だ。日体大の服部や東洋大の設楽兄弟らもターゲットになっているらしい。賢い選択が望まれる。サッカー界では木村が瀬古と似ている。名選手必ずしも名指導者になるとは限らない。昔の名声にしがみ付き指導者として勉強する努力が欠けているように思えてならない。指導者とは常に一歩踏み出す努力の上に成り立つものだと思うのだが。