議員活動の評価制度

熊本県五木村は議員の活動を評価する成果主義制度を廃止したとのこと。3年前に全国で初めて導入した制度だったが、外部の評価委員による公正な評価が難しく行き詰ったらしい。会社員であれば仕事の成果は厳しく査定され、それが給与に反映されるのが一般的だ。同時に上司も部下を正しく評価出来る能力があるかをチェックされる。自分が初めて複数の部下を持った時、部下の仕事はそれぞれ違うので順位付けなど出来る訳がないと思っていた。ところが人事部から必ず順位付けするよう指示を受け、悩みに悩んで考えると、目標と成果と能力という観点から順位付けが可能であることを経験した。最終的には自分の部場だけでなく複数の他部場も一緒にして順位付けすることになるが、不思議なくらい部場長たちの総合評価は一致した。同じ階層であれば仕事の種類は違っても横断的な評価は可能といえる。議員活動の評価も当然可能なはずだ。議員の評価法が全国で求められている。五木村は議員の成果主義制度の内容と廃止するに至った反省を全国の県市町村に公表すべきだと思う。五木村には評価法確立のための礎となる責務があるはずだ。