米国野球殿堂入りは誰か

今年の米国野球殿堂入りの選手が明日発表されるらしい。最多本塁打762本のボンズ、通算354勝のクレメンス、通算609本塁打のソーサが候補に挙がっている。しかし3人とも薬物疑惑の張本人なので、殿堂入りは米国でも危ぶまれている。特に潔癖症の日本では推す人もいるはずはない。このニュースを聞いた時、自分も日本人なので当然そう思った。しかし、しかしである。そもそもスポーツを究めるには心技体。心を鍛え、技を鍛え、体を鍛えなければならない。MLBの選手になるだけでも大変なのに、ましてやタイトルを取ろうという選手にはどれ程の努力が必要なのか想像を絶する。一方普通の何処にでもいるスポーツマンでも常に体を鍛えている。第一は練習だが、練習に耐えるため飲み物や食べ物を厳選する。ハートを強くするためには宗教にはしる者もいる。基本的に極普通のスポーツマンと殿堂入り候補者との違いは殆んどない。あるとすればルール上規制されている薬をプロが飲むか飲まないかという違いだけだ。規制されている薬物は寿命を短くする恐れが多い。プロはギリギリのところで成績と寿命を秤にかけているのだろう。そもそも体だけを鍛えても成績を残すことは出来ない。このようなプロ選手に「ルール違反だからダメ」などとは言いようがない。従って、自分はポンズもクレメンスもソーサも目出度く殿堂入りしてほしいと思う次第。明日のニュースは誰に微笑むのか楽しみだ。