再生可能エネルギーあれこれ

福島原発事故以来、再生可能エネルギーが次々と実用化されてはいるが色々問題もあるようだ。太陽光発電は枝野前経産相が固定価格買い取り制度を導入し10年間42円/Kwという破格の価格設定をしてしまった。このため濡れ手に粟となるメガソーラーに多くの企業が殺到し乱立状態だ。太陽光発電は発電コストが非常に割高で効率も悪い。デフレに苦しむ国民に更なる不要な電力料金負担を強いた。民主枝野の失政といえる。バイオ燃料は、植物が成長する時は二酸化炭素を吸収し、燃やすと二酸化炭素に戻るので、二酸化炭素を減少させるには良い方法と思われていた。ところが原料のポプラやユーカリは成長時に高濃度のイソプレンを放出し、それが反応して有害なオゾンを生成することが最近分かったらしい。欧州の大規模な植物栽培場では問題になりつつあるとのこと。風力発電は風任せなので日本には向いていないし、低周波騒音の大問題が有る。一方日本の八丈島は5年後に需要の8割を地熱発電に切り替える計画を発表した。火山列島の日本には地熱が豊富で、理論的埋蔵量は世界の3位。地下3000mから熱水を汲み上げ、蒸気でタービンを回し発電し、熱水は地下に戻すので原理的にクリーンだ。国立公園内での建設規制や温泉地への影響の有無など解決しなければならない問題もあるにはある。しかし日本が開発に最も力を入れるべきエネルギー源であることは間違いない。だが利権狙いの政治家は興味を示さない。まさに今こそエネルギー問題の民間識者が声をあげる時だ。