尖閣の扇動者たち

尖閣諸島に上陸した地方議員たち10人は御咎めなしという裁きになるらしい。上陸者たちは疎開船犠牲者の慰霊と称して島に近づき泳いで島に渡り灯台に日の丸を立てて万歳をした。その目的は何だったのだろうか。尖閣諸島は元々日本が実効支配しているから日本の領土であることを証明することが目的ではない。慰霊のためなら上陸は必要ない。一時的な感情の高まりによる暴走行為と見るべきだろう。そしてその成果は何だったのだろうか。この上陸行為は日本にとって損はあっても何の利益もない。得をしたのは中国政府だ。地方議員たちが勝手に反日感情を煽ってくれたので、中国にとってはメダルを授与したいほどの応援団と思っているに違いない。ひょっとするとこの地方議員たちは中国の回し者かもしれない。日本の領土が本当に大切と思うなら、他国に違法支配されている北方領土や竹島に上陸すべきだ。尖閣では日本政府が身の安全を守ってくれるので安心だが、北方領土や竹島に侵入するとどうなるか分からないほど危険。それを承知で尖閣に上陸したのは単なる選挙目当てのパフォーマンスそのものだ。次期地方選で住民の良識ある判断を期待したい。