リーダー選びの難しさ

竹島のことは良く知らない。李大統領が禁じ手の上陸をしたからには、何か特別な理由でもあるのかと思い竹島の歴史を調べてみた。竹島は1905年日本政府が閣議決定し、正式に日本の領土となった。1952年韓国が李承晩ラインを一方的に設定してから竹島の占領が始まった。竹島は1952年まで朝鮮の一部として取り扱われたことも領有権の主張がなされたこともなかった。1954年から今年に至るまで韓国が武力による実効支配をしているが、日本政府は毎年韓国に対して不法な支配であるとの口上書を提出している。一方韓国側の主張は、1905年の閣議決定は日本が一方的にしたもので、日本の竹島編入が後の韓国併合の始まりとなり、日本が領土紛争を作り上げている。17世紀末、朝鮮の民間人が日本人の呼ぶ竹島が韓国の歴史書「太宗実録」に出てくる于山島のことだと言った逸話が残っている。これが韓国領土主張の大元だ。要は、李承晩ラインにより竹島の存在を知ったため後から民話の類いをこじつけたものらしい。領土問題は根が深く難しい問題ではあるが、今この時期に敢えて韓国大統領が最優先にするほど喫緊な課題ではない。単に李大統領の人気挽回策と見るべきだろう。それにしても一国のリーダーの軽率な行動が今後に与える悪影響を考えると背筋が寒くなる。リーダー選びは極めて重要であることを再認識した次第。