気象庁の業務評価

気象庁が2011年度の業務評価を発表したが、庶民感覚とはズレがあるように思う。緊急地震速報の的中率は、目標「15年度までに85%以上」に対し、09年度76%、10年度28%、11年度56%であり目標には遠い。向上を目指し異なる地震を分離測定するプログラム改修や地面の揺れ易さを反映する技術を検討中とのこと。しかし緊急地震速報は大震災後的中率は低かったとはいえ大変役に立った。例え数秒でも、さあ地震が来るぞと身構えることが安全安心に相当貢献した。勿論的中率が高いことに越したことはないが、的中率5割でも優れた有用な技術だと思う。誇りに思って改良してほしい。一方天気予報の5日先の降水確率の的中率は、目標「11年度までに72%以上」に対し、11年度73%となり目標値を超えた。目標値をクリヤーし一見良さそうに見える。しかし、73%とは4日に1日は間違っているということだ。自分は週間予報など信用していないが、それが裏付けられた数値といえる。一言で言えば目標値の設定が低すぎる。庶民感覚では最低1週間は99%であってほしいと願う。目標を設定する場合、技術的に出来る範囲で設定するよりも、ニーズに合わせて設定する方が、本当に役に立つ技術になる。達成出来れば高い称賛も尊敬も勝ち取ることが出来るはずだ。目標設定ミスは業務結果を評価する側の価値判断ミスなのかもしれない。