進まぬガレキ広域処理

大震災のガレキを被災地以外で受け入れる広域処理は、放射線に対する懸念があり遅々として進んでいない。ゴーを煮やした細野ゴー志環境相はガレキの放射線量に関するデータを全て公開すると発表した。詳細なデータを公開することで理解を進めるのが狙いだが、そもそもやるべき事の順序が間違っている。まず安全性に関する尺度の考え方と全データを公開した上で、広域処理受け入れをお願いするのが筋だ。最早過ぎてしまったことなので筋論は別に置き、安全性データを全て公開することは一歩前進だと思う。早速環境省のホームページを見てみた。ところが残念ながら全データ公開とはいうものの、蛸壷的に各処理場毎にデータを掲示してあるので全体像は掴めない。これでは国民の理解は進むはずがない。これまでの政府官僚の一連の対応は、出来の悪い子が教師や親から尻を叩かれいやいや机に向かわされている構図とそっくりだ。やる気のない生徒に広域処理を進められるはずがない。優秀な頭脳を持つ政府官僚が出来の悪い生徒に成り下がる原因の究明の方が先決のようだ。