東京スカイツリーの安全対策

5月22日の東京スカイツリーオープン初日は、報道各社のトップニュースとして華やかなスタートを切ったが、一夜明けた今朝の日経三面記事のトップは「開業初日エレベーター停止」。初日の東京スカイツリータウンには約22万人が押しかけ、東京スカイツリーには9千人が入場したとのこと。しかしながら当日の天気は最悪で、風も強いし雨も降り、そして視界はゼロ。強風のため開業初日早々入場中止となった。初日に地上350mの天望回廊に上った人は幸せだったかもしれないが、上れずに怒った人も多かったらしい。300倍の抽選をクリヤーし入場券をゲットして、会社を休んで来たのだから、その怒りは当然と言えば当然と思う。しかし、もし300m以上の天空でエレベーターが停止し脱出困難な事態が発生したら、どう対処することになったのだろうか。多分脱出手段はないだろう。日本人には「みんなで渡れば怖くない」的な安全信仰があるので、入場中止を決めた責任者の胸中は察するに余りある。判断材料はただ一つ「安全」を最優先することに尽きる。天晴れ!東京スカイツリー安全管理責任者。