病気と臭いの関係

病気には臭いがあるらしい。かなり以前のことだが、犬が癌を嗅ぎ分けるというニュースを見たことがある。犬の嗅覚は人の10万倍以上といわれているから、高感度の臭い検知器が出来れば病気の診断に役立つのかなと思ったことがある。今朝の日経によると、パナソニックと名古屋大学が尿の臭い成分から肺ガンを識別する技術を開発したとのこと。尿からの揮発物質を質量分析装置で調べたら、2-ペンタノンなどの物質が肺ガンの有無と相関することが分かったらしい。現在健康診断での肺ガン検査は、レントゲン検査が主流だ。しかしレントゲン検査は被曝量も高いし、初期ガンを見つけるには特殊な能力が必要なので見つけ難い欠点がある。一方尿検査であれば人体へのダメージは全くなくメリットは大きい。是非ともこの技術を発展させ、肺ガンだけではなく全ての種類のガンが判別出来るように、更にはガン以外の病気にも適用出来るようになってほしいものだ。