法案作成能力のない民主

民主の政策法案作成能力のなさが次々と明らかになり早期の解散が望まれる。原子力規制について、民主案は単に保安院と原子力安全委員会を統合し環境省に設置するものだったが、独立性の観点から3条委員会を設置する自公案を丸呑みにすることになりそうだ。自公案の方が遥かに優れているので当然だ。復興庁は「復興の司令塔」として縦割り行政打破を期待されたが、復興庁に横断的な権限を付与する法案にしなかったため、結局屋上屋を重ねる結果となった。被災地では「ワンストップ機能を期待したがワンステップになってしまって煩わしい」と悪評。大切な法案はこのように間抜けな考えで役に立っていないが、一方現在検討している法案はもっと間抜けだ。例えば、タクシーを許可制から免許制に戻し時代を逆流させようとしている。許可制にしたことにより台数が増え安全が低下したという理由らしい。基本的に自由競争を阻害する規制はやめた方が良い。安全を維持向上させるにはロンドンのようなタクシー運転手資格試験制度を導入するべきだ。そうすれば利用者は安全と良質なサービスを受けられるし運転手賃金の低下も防ぐことが出来るはずだ。また秋の連休「シルバーウイーク」を検討中とか。7月の海の日と9月の敬老の日と10月の体育の日を10月中旬の月火水にもってきて土日と合わせて5連休にする案らしい。緊急かつ重要な法案を検討しなければならないこの時期にシルバーウイークとは能天気そのもので開いた口が塞がらない。民主には野党に戻り政策の抜本的見直しが、党員にはせめて自民並みの政治能力向上が求められている。