良質な番組:プロジェクトWISDOM

誰も見向きもしなくなった大河ドラマに相変わらず無駄な大金をかけ執着しているダメNHKにしては、久々の良い番組があった。BS1のプロジェクトWISDOMだ。貧困、紛争、食糧難、環境破壊等の人類が直面する地球的な課題について世界のトップレベルの専門家が討論する番組。昨日のテーマは「世界が問う福島第一原発事故」で、事故はなぜ起きたのか、廃炉はどう進めるかを、米仏独の専門家が議論していた。同時通訳の下手さ加減には参ったが議論の内容は優れていて感心した。特に日本の原発の専門家は電力会社のリベート漬けで真実を言わないので信用は出来ない。日本のひも付き専門家を外したことが番組の質を高めていると思う。一方最近の報道バラエティー番組のキャスターやコメンテイターの質の悪さには呆れかえってしまう。独善的で世論をミスリードするキャスター、一夜漬けの生半可な知識で偉そうなことを言う元スポーツ選手やタレント達。この人達はもうそろそろ「自分自身が日本の害虫である」ことに気付いてもよい時期に来ている。テレビの視聴率はこの害虫どもの増殖とともに低下している。テレビ業界が復活するためには害虫駆除が必要だ。テレビ業界には、インターネットの普及とともにプロジェクトWISDOMのような専門家主体の質の高い番組作りを期待したい。