オリンパス問題(2)

巨額の損失隠し問題が発覚したオリンパスの元社長と現社長が揉めている。ウッドフォード元社長は「取締役は全員辞任すべき、上場廃止は最悪で株主にも社員にも悲劇だ」と言っていることに対し、高山現社長は「問題解決までは辞任せずに現取締役で対処する。ウッドフォード元社長が内部情報を外部に漏らしたとして法的措置を検討中」と言っている。高山現社長の反論はまさに「盗人の逆恨み」そのもので開いた口が塞がらない。ウッドフォード対高山の戦いを傍から観戦している場合ではなく、株主も社員も今こそ声を挙げる時だ。年功序列絶対服従の悪しきオリンパスの社風を打ち壊すことこそ社員が生まれ変われるチャンスでもある。しかしワンマン社長の長い経営下で、果たして取締役を遂行できるほどの骨のある人材が残っているかは疑問だ。「金魚の糞」社員の中から「災い転じて福をなす」社員が出てくるかの試金石だ。