放射性物質含有廃土の保管

福島市住民から環境省に送り付けられた「放射能付き自宅の土」の対応で、環境省総務課長が事実上更迭された。この土の放射線量は0.18マイクロシーベルト/時だったので低レベルと判断し、課職員が自宅近くの空き地に捨てたという。除染で出た土を捨てることを禁じる法律が来年1月に施行される状況にありながら、環境省職員がこのようなことはしてはならないという理由で更迭されたとのこと。可哀そうにと思い、もし自分が職員だったらどうするかを考えてみた。福島に送り返すのが常識的な解決方法であるが、福島から反感を買いマスコミに気付かれると大騒ぎになるので、これは避けたい。最善の方法は、責任は当事者自らがとるべきものだと考え、細野原子力担当環境相の大臣室に保管することにする。原発事故から8か月も経った現在でも放射性物質含有廃土の保管場所が決まっていない。保管方法や保管場所の確保は当然国がやるべき仕事だ。大臣室に「放射能付き自宅の土」を保管することにより、細野に自覚を促し保管場所の確保が早まるに違いない、と考える。細野は除染作業に参加しパフォーマンスをして時間つぶしをしている場合ではない。国中に放射性物質含有廃土が行き場もなく放置されている。国として最終保管場所を確保することこそ細野の必要最小限やるべき仕事のはずだ。大して罪もない職員をスケープゴートにしてはならない。