瓢箪からカナダとメキシコ

日本のTPP交渉参加表明が引き金になりカナダ、メキシコも参加を表明した。これにより世界のGDPの4割を占める巨大経済圏TPPの誕生が見えてきた。つい先日までの国内反対派は日本がアメリカにやりたいようにやられるからという理由で反対していたが、その根拠もなくなった。一方世界のGDPの2~3割を占めるユーロ圏はギリシャ、イタリア問題で崩壊寸前の状態にあり、最近ではドイツがユーロを脱退するのではないかという噂もあるくらいだ。TPPにカナダ、メキシコが加わることになったことは、野田首相にとってまさに「瓢箪から駒」。野田は期せずして巨大経済圏TPPへの大きな舵を取ったことになる。これでTPP交渉に積極的に参加できるようになり、国内の農業医療改革も待ったなしに進むことになるはずだ。駒効果があったとしても、日本の改革すべき道筋を明らかにした野田は首相の器でありそうな気がする。